蔵王移住相談室

住を決断した人々の声 interview

  • 01

    全てを自分で決められる幸せと共に生きる

    仙台市在住(2021年4月より宮城蔵王移住予定)/ Tさん

はじまりは、蔵王移住相談室

長年勤め上げてきた会社を退職して、自営農家になるという大きな決断をしたTさん。そのきっかけとなったのは、当時たまたま立ち寄った蔵王移住相談室だったそうです。「いつかは自立して農業を営みたい。」その想いは10年以上前から頭の中にありました。そんなぼんやりとしたイメージを持ちながら自分に合った農地を探していたTさんが、以前から気になっていた移住相談室を訪ねたのは2018年8月のこと。その日のうちに相談員に案内されいくつかの農地などを見学。そこには自分が思い描いていた農業のイメージにピッタリの風景が広がっていました。「移住相談室に背中を押してもらったのだと思います。」あの日、相談室を訪ねていなかったら、もしかしたら今とは全く違う、変わらぬサラリーマン生活をしていたかもしれないというTさんは、翌月には農地を借り、会社を退職して自営農家の第一歩を踏み出しました。

そして辿り着いた理想の場所

四国から北海道まで東西南北10ヶ所以上の転勤を経験し、様々な地域の特徴を知っているTさんが、人生の次のステップに生まれ故郷の兵庫ではなく、宮城蔵王を選んだのにはいくつかの理由があります。「理想の農地が見つかったこと」「大切な家族が仙台にいること」そして「50歳になったら会社を退職してやりたい事をやると心に決めていたこと」そんな様々な想いと条件が合致したのがこの場所でした。「僕くらいの年代のサラリーマンで、次のステップでは好きなことをしたいと考えている人は少なくないと思うんです。」自分の意志で行動し、全て自分で決めることができるというノンストレスの生活がとても充実しているというTさんが、現在取り組んでいるにんにく栽培が軌道に乗るのは来年以降のこと。それまでに蔵王への移住を計画しています。自営業にはサラリーマンとはまた別の苦労がたくさんあると、今は一歩ずつ徐々に新しい道を作っている途中ですが「同じようなお考えをお持ちの方がいれば、みんなで仲間になりましょう!」と力強く笑顔で話してくださいました。

  • 02

    シンプルになった生活の向こうに見えてくるもの

    蔵王町遠刈田温泉字小妻坂在住 / Sさん

ビールフェアがもたらしてくれた移住相談との出会い

宮城県の会社にご主⼈の転職が決まり、2019年の8⽉までには宮城県のどこかに引っ越さなければならないなか、5⽉の某⽇、Sさん夫妻は有楽町のビールフェアに向かっていました。その道中にふとした思いつきでご夫妻が寄り道したのが、東京交通会館にある「ふるさと回帰⽀援センター」です。ここには47都道府県の移住相談窓口があり、関東から宮城県へ移住するご夫妻もその存在を知っていたため「ついでに寄ってみよう。」くらいの気持ちで足を運んだそうです。そこからわずか半年後の12月27日、ご夫妻は小妻坂にある天然温泉付きの別荘地に新居を構えます。「まさか自分たちが半年後に別荘地に住んでいるとは思ってもいなかった。」という奥様。移住相談窓口で、制度や仕組みの話をするのではなく、実際に生活を体験できる民泊施設を紹介されたりなど、移住者に寄り添ったアプローチが気に入り、次第に宮城蔵王に魅力を感じるようになったそうです。

お互いを尊重しあいながら、宮城蔵王で暮らす

コーヒー豆の自家焙煎や自作の真空管アンプなど、ものづくりが好きなご主人と共にこの地にやってきた奥様は、趣味で続けている篠笛のお稽古帰りという着物姿。月に一回程度、東京まで出かけています。現在のお住いや生活についてお聞きすると、地域の人も優しく地産の野菜や食材も豊富で、ストレスを感じることなく新生活に入れたとのこと。ご主人の趣味であるコーヒー豆の自家焙煎もほぼ準備が整い、今では宮城蔵王の直売所で販売したり、知人などにも宅配を行うなど精力的にものづくりを楽しんでいます。そもそものきっかけは、ご主人の転職と、自分の好きなことを中心にした暮らしをしたいという想いからの移住。ご主人がそこに踏み出してくれたことで、自然と奥様自身も断捨離ができ、自分が本当は何がしたいのかを考えられるようになりました。「今までは忙しくしていることが充実だと勘違いしていました。」無駄なものをなくし、生活がシンプルになったからこそ見えてくる新しい発見や、今までにはなかった体験の数々。自分の好きなモノ、コト、ヒトに囲まれたシンプルかつ充実した毎日は、これからもご夫妻の暮らしとともに続いていきます。

住の後押しをした人々の声 interview

  • 03

    移住者と町を繋ぐコーディネーター

    蔵王町在住 / 村上相談員(写真左)

まちのエバンジェリスト(伝道者)を構築するリーダー

もしも、人生が一つの長い旅だとするならば、こんな旅のコーディネータがいたらその旅路はとても楽しく充実したものになるだろう。村上さんは、相談者をそんな気持ちにさせることができる、蔵王移住相談室の頼れるリーダーです。自らがこの取組に参加するようになり、実際に相談者の気持ちに触れていくうちに、村上さんの胸中で一つの想いが大きくなっていきます。「相談者がそれぞれに持っている希望や課題に対して、一番適した人材で対応してあげたい。」その想いはすぐさま具体的な行動となります。まず村上さんが行ったのは、蔵王町役場やハローワークでの勤務経験がある知人に相談員として参加してもらうこと。「時間と労力を使って、わざわざお越しいただく皆さんに少しでも具体的な方法やアイディアを提供したかったんです。」そして移住相談室には、村上さんのこの想いに共鳴したエバンジェリスト(伝道者)たちが加わっていくことになりました。

ミライにつながるバトンを繋いでいくという使命感

現在、村上さんが考えている次の構想は、移住経験者を相談員として招き入れること。「実際に移住してこの町に住んでいる方には、私達が話せないような’’自分のときはどうだったのか’’という経験談と、移住者の立場で相談者と話せる力があると思うんです。」常に、どうすればもっとこの場所に相談にきてもらえて、そしてこの町に住んでもらうことができるのかを追求する村上さんのもとには、今では地元住民の方々も相談にくるそうで、移住のみならず町の相談役として活躍されています。「移住の相談に来る人には、なるべくこの町の楽しいことを伝えるようにしています。」相談の方法に決まった形はなく、まずはこの町の魅力を語り、知ってもらい、そこから各々の相談者が持っている夢や希望に沿って専門的なアドバイスができるブレーンにバトンタッチをする。そんな、蔵王町のエバンジェリスト(伝道者)づくりが自分の使命だといいます。 ここからは、そんな村上さんの想いに共鳴して活躍している蔵王町のエバンジェリスト(伝道者)からのメッセージをご紹介いたします。

  • 04

    蔵王のことなら何でもお任せ!農業の伝道者

    蔵王町在住 / 菅野相談員(蔵王町役場職員OB)

私が村上さんからこの話をいただいたのは、蔵王町役場での勤めを終えて、家業である農家を営もうかと考えていたときでした。村上さんの考えを聞いてみて、農業に詳しいことや、そもそも地域の様々なボランティア活動をしていたこと、また役場での仕事柄ではありますが法的なこともアドバイスできるのではないかと思い、少しでも蔵王町の役に立てるのであればやってみようと考えました。私が相談者とお話をする際に心がけているのは、農林業や観光など蔵王町ならではの魅力を伝え、少しでも多くの方にミライへの可能性を感じてもらい、この町に住んでみたいと思ってもらえるようにしっかりと情報をお伝えすることです。移住をお考えの方も、ご自身のミライを探っている方も、ぜひこの相談室にお越しください。まずは皆さまの想いやお話をお聞きして、内容に適したこの町のブレーンをご紹介します。

  • 05

    働くことなら私にご相談を!就業支援の伝道者

    蔵王町在住 / 井上相談員(ハローワークOB)

私は、以前より人の為になることがしたいと思い、民間企業を早期退職後、ハローワーク相談員及び地元高校の就職支援等に従事した後、NPO法人蔵王町共働会の仕事としてはらから福祉会の障害者が作った弁当の配達をしていました。そんな中、旧知の村上さんから相談員のオファーがあり、正直初めは戸惑いましたが、詳しく話を聞いたところ、前職(ハローワーク相談員)の経験が生かせ、しかもまちのためになるのではないかと思ったのと、就業支援だけではなくその他のまちづくりの勉強をしたいという気持ちもあったため、相談員を引き受けることにしました。私が相談者とお話する際に心がけているのは、とにかく相談者の話をよく聞き、心を開いてもらい、相談者の希望を把握することが一番大切だと思っています。そして、その希望に合った施策も作っていきたいです。「百聞は一見に如かず」まずは一度現地にお越しいただき、お気軽にざっくばらんにご相談ください。

  • 06

    常に相談者の立場にたって!移住の伝道者

    蔵王町在住 / 宇田川相談員(移住経験者)

私は、村上さんが相談室の仕組みづくりをする事になった当初から共に活動してきました。自分も蔵王町への移住者なので、村上さんが「相談者に寄り添う専門家」だとするならば、自分は「相談者の立場になった専門家」だと思っています。移住の相談に来られる方の多くは、ご自分の夢や希望を実現するために相談室を訪れます。ただ、その目的を果たすためには「住む」「働く」「馴染む」と大きく分けると3つの現実(課題)と向き合う必要があると考えています。そのためポジティブな話だけではなく、ネガティブな要素も話すように心がけています。それは、ただお話をするだけではなく、私たち蔵王町の専門家にはそのネガティブ要素を解決するほ方法やアイディアもアドバイスできるからです。常に相談者の立場にたち、全てを伝えていくよう心がけています。

平日はこちらからお問い合わせください

蔵王町役場まちづくり推進課(受付時間 | 9:00〜17:00)

0224-33-2212