生涯の安心と生きる喜びのあるまちづくり

  • 生きる
  • 働く
  • 暮らす
  • 住まう

働くためのまちづくり

高齢者施設単独の整備ではなく、『高齢者が住みたいまち』をつくり、『若者や女性が安心して働くことができる場所があり、働きがいがあるまち、働くひとが住みたいまち』を目標に、高齢者福祉と雇用・産業を結びつけた取組を行っています。

職員募集要項

リラの会 職員募集要綱

正看護師
雇用形態 正社員A・正社員B(夜勤なしOK) ※パート可 詳細はお問合せください
賃金 288,500円~353,650円 
※職務・車両・夜勤手当含
賞与 正社員A 3.5ケ月・正社員B 2.2ケ月(前年対比)
就業時間 (1)08:30~17:30 (2)17:00~09:00
休日 月9日(年間108日)交代制
試用期間 あり(3ヵ月間)
准看護師
雇用形態 正社員A・正社員B(夜勤なしOK) ※パート可 詳細はお問合せください
賃金 228,000円~281,400円 
※職務・車両・夜勤手当含
賞与 正社員A 3.5ケ月・正社員B 2.2ケ月(前年対比)
就業時間 (1)08:30~17:30 (2)17:00~09:00
休日 月9日(年間108日)交代制
試用期間 あり(3ヵ月間)
介護士
雇用形態 正社員A・正社員B(資格なしでも夜勤できればOK) ※パート可 詳細はお問合せください
賃金 177,700円~232,200円 
※職務・車両・夜勤手当含
賞与 正社員A 3.5ケ月・正社員B 2.2ケ月(前年対比)
就業時間 (1)08:30~17:30 (2)17:00~09:00
休日 月9日(年間108日)交代制
試用期間 あり(3ヵ月間)

せせらぎのさと 蔵王 職員募集要綱

正社員
資格 介護福祉士所持、シフト制
勤務時間 7:00~16:00
9:00~18:00
13:00~22:00
21:30~7:30
休日 月9日
待遇 174,000円~244,800円
賞与年2回(3.5ヶ月分)
社会保険・各種手当あり
準社員
資格 資格不問、シフト制
勤務時間 7:00~16:00
9:00~18:00
13:00~22:00
21:30~7:30
休日 月9日
待遇 136,960円~171,200円(時給制)
賞与年2回(2ヶ月分)
社会保険・各種手当あり
パート
資格 資格不問
勤務時間 ①お好きな時間帯で可能
②1~2時間など短時間でも可能
③週1日でも可能
※ご都合の良い時間をご相談下さい。
休日 要相談
待遇 800円~1,000円(時給制)
社会保険(要相談)
資格、通勤手当あり。

蔵王福祉の森構想に共鳴する人々

ー蔵王福祉の森構想ーそれは、宮城県蔵王町を中心に進められている、まちづくりの構想理念。「高齢者も若者も障害のある者もない者も、蔵王町の農業を守りながら、誰しもが最期まで安心して暮らせるまちづくりを目指す。」をテーマに宮城蔵王に根ざした地域包括ケアを確立し、老若男女誰もが別け隔てなく、地域とともに自由に生き、働けるまちの実現を目指し、様々な取組を行っている。その中心であり、地域のセーフティーネットとなっているのが、社会福祉法人芽吹が運営母体となる、「特別養護老人ホーム せせらぎのさと蔵王」と、医療法人社団リラの会を運営母体とする「介護老人保健施設リラの郷」。
ここでは、この2つの施設で働く人々にフォーカスし、蔵王福祉の森構想がどのようにして実現、実践されているのか、そして構想に共鳴した彼女が、職場でどのような活動を行っているのかをご紹介したい。

構想のコア 生涯安心のまち

せせらぎのさと蔵王 認知症予防カフェの取組から見えてくるもの。

認知症カフェで地元の方々と談笑する松﨑ケアマネージャー

蔵王町遠刈田温泉にある民家には、20名以上の地域の人々が集っていた。その中心には、今日も沢山の方々にお集まりいただけた、と集まった人々に感謝しつつ、楽しげな笑みを浮かべる一人の女性がいる。松﨑道代、せせらぎのさと蔵王で働くケアマネージャーである。今日は、地元のご厚意で提供された民家で行われる「認知症予防カフェ」の開催日。今回で2回目となる。彼女が従来の特別養護老人ホームの枠組みを飛び出し、施設外の民家でこのようなカフェを企画するに至ったのには、ある思いがあった。

これまで、仙台市内の知的障害者更生施設や、在宅介護の仕事に関わってきた彼女には、その当時から「地域包括ケア」という考え方が意識の中にあった。高齢者も、障害者も、子供も大人も分け隔てなく、地域というコミュニティで支えていくこと。それは現在では「共生型」といわれる、これからの社会福祉の在り方に近いものであり、蔵王福祉の森構想の根幹になる考え方とも一致していた。住まいが蔵王町にあったということもあり、「せせらぎのさと蔵王」を立ち上げる、という話を聞いた彼女は新しいステージへと仕事場を移すことを決断し、入職。施設を立ち上げ当初から見続けてきた初期メンバーの1人だ。その「せせらぎのさと蔵王」も今年で開所から3年目となり、彼女は更に地域に貢献できる新しいことを模索していた。彼女が考え、行動する指針となるものは、蔵王福祉の森構想にある。地域に根ざし、地域が求める形に自分たちが変化、成長していくことが、構想の趣旨としても、また自分が求めているこれからの社会福祉の形としても最善であると彼女は考えている。それがしたいから、できるからこそ、この場所を新しいチャレンジとして職場に選んだのだ。

まずは、地域の方々のことをもっとよく知ること。どんな困り事があり、生活課題を持っているのか。そのためには、地域の方々の声を実際に聞くことのできる機会が必要だ。そう考えた彼女は、地域に貢献でき、かつ直接話しを聞ける場所として今回の「認知症予防カフェ」を企画した。

この考えは、施設の上長からも積極的支援の承認がおり、すぐに行動に移すことができた。最初の参加者が例え数名しかいなくても、やるべきである、と。それが「せせらぎのさと蔵王」のそして「蔵王福祉の森構想」の理念と合致しているとの判断がそこにはあった。彼女が行動を開始すると、カフェの運営方法や場所などについて、地域の方々からの温かいアドバイスをたくさん寄せられるという思いがけないことが起こり、彼女にとってはそれだけでも大収穫だった。ゼロからスタートして、地域とコミュニティをつくる、その目的に一歩近づいたという実感がある。結果、第一回目のカフェには30名以上の人々が集まり、「認知症予防カフェ」は彼女の想像を超える大反響となった。2回目となる今回も、20名を超える人々が集まり、1回目に参加していただいた方の顔も多く見られた。彼女にはそれが嬉しかった。新しい取り組みは確実に一歩ずつ形になり、前進している。

彼女は思う。自分が思い描くこれからの社会福祉の形が、これまでの概念の垣根を超えたものなのか、それとも全く新しい形なのか、それは今はまだ定かではない。しかし、新しいことを否定せず、チャレンジを支援してくれるというこの職場環境がある限り、その答えはそう遠くない未来にあるのではないか。そして地域に根ざし、共に生きる「共生」がその鍵になるのであれば、自分たちが掲げる「蔵王福祉の森構想」を中心としたまちづくりは、必ず実を結ぶであろうと。もしこの記事をお読みいただいた方の中に、転職をお考えの方がいれば、共に地域に根ざしたまちづくりに参加して欲しい、私がこうして今、新しいチャレンジができているように。それが地域の方々だけではなく、自分の生きがいにも繋がっている、と。

リラの郷 毎週金曜日は愛犬COCOと通勤、認知症の利用者様を笑顔に。

車内で尻尾を振りながら施設へ向かうのを待つCOCOちゃん。

その日の朝も、山川はいつものように仕事の準備を進めていた。彼女にとって出勤前の朝は、今日一日の仕事を全うする上でとても大事な時間である。身なりを整えると共に心の準備をし、ベストな状態で仕事をするための、いわば仕事前のウォーミングアップ。これまで幾度となく繰り返されてきたいつもの光景なのだが、その日は一点だけ、いつもと異なることがある。通常よりも家を出る時間が少し早いのだ。彼女は、自分の準備を終えると不意に言葉を発した。「今日は、じぃちゃん、ばあちゃんに会いにいくよ~」彼女が、まるで家族や施設の利用者様に語りかけるような、優しく、そして包み込むような声で話しかけた相手は、愛犬のCOCO。週末の金曜日は決まって、リラの郷で作業療法士に従事する彼女が愛犬COCOと一緒に出勤する日である。そのために、毎週金曜日はいつもよりも早めに準備をして職場へと向かう。なぜ彼女が金曜日に決まってCOCOと出勤することになったのか。その理由は、いまから約1年前まで遡ることになる。

「ご利用者様に喜んでいただけるように、中庭でウサギを飼ってみたらどうでしょうか。」彼女が勤務する医療法人社団「リラの会」の事務長である富田が提案をした。富田は、蔵王福祉の森構想の発案者でもあり、利用者様にとって良いと思うことは、積極的に取り入れる、という介護老人保健施設という一つの枠にとらわれない運営方針の持ち主であった。結果、この案は施設内での徹底した議論の上、断念することとなる。その一番の理由となったのは、生き物であるウサギを日々の業務中に365日責任を持って飼うということが難しいのではないか、ということであったが、この発案がCOCOに新しい活躍の場所を提供するきっかけとなった。私が飼っている犬ならば、職員に負担を強いることなく利用者様に動物と触れ合っていただくことが可能なのではないだろうか。彼女はそう考えたのだ。利用者様にもっと多くの笑顔をもっていただきたい、そして何よりも積極的なチャレンジである提案をした上長の気持ちを無駄にしたくなかった。この職場は、新しい取り組みができるからこそ、やりがいがあるのだ。今、上長が自ら新たな提案を行っているように、リラの会の真髄ともいえるフィロソフィーがそこにはあった。

その提案から約一年が経過した現在、COCOは毎週金曜日になると利用者様の元を訪れ、施設内に多くの笑顔をもたらしている。表情が険しかったり無表情だったのが、みるみる柔らかい表情へと変化していく。犬の名前がCOCOであることを記憶し、毎週金曜日には会えるという曜日感覚を取り戻す。失語症でも一生懸命「コ…コ…」と名前を呼びかけようとする。麻痺した手で必死にCOCOを抱きかかえたり、撫でたりするなど、COCOが来てからというもの、様々な効果が得られるようになった。

山川作業療法士と愛犬COCOちゃん、施設にて。

彼女は思う。私たちのこの取組はまだアニマルセラピー(動物介在療法)とはいえず、アニマル活動の域かもしれない。それでも、認知症高齢者作業療法である動物介在訓練の一つとして機能し、そして更には、重度認知症の方にも、「犬(生き物)を撫でたり散歩して喜ばせる」というような「役割」を持って生きていただくことに繋がっていければ、この取組は非常に意味のあるものだと。ほんの一年前までは彼女の愛犬であったCOCOは、今では施設のアイドルとなり、様々な人々に愛されることで、利用者様を活かし、そして活かされてもいるのだ。金曜日の朝、いつもより30分ほど早めに身支度を整えた彼女の前で、施設に行くことを心待ちにして尻尾をふってみせるCOCOは、今日も元気に利用者様と触れ合うことだろう。「じぃちゃん、ばぁちゃん、COCOは今日もここ(此処)にいるよ。」と。

リラの郷 私たちと一緒に働きましょう!

今日も元気に働いています!

私たち3人は2015年の4月からリラの会で働いている3人組(佐藤・鈴木・武田)です。今までは各々に違う職場で働いていましたが、3人とも蔵王町の出身ということもあり、蔵王福祉の森構想が掲げるまちづくりに参加することになりました。働いてみて私たちが感じる、まちづくりの感想や、職場についてご紹介したいと思います。

入職してからまだ1年が経ったところで、まちづくりという観点からはまだ具体的に関われていない部分もあるのですが、蔵王福祉の森構想の理念を感じられることはたくさんあります。例えば、他の施設ではあまり経験したことがないような、リラの郷(介護老人保健施設)と、せせらぎのさと蔵王(特別養護老人ホーム)との連携などが挙げられます。今までの職場では、与えられた役割をこなすことが一番で、それは逆に言うとそれ以外のことは何もできないことが多かったのですが、ここでは施設感の連携や、地域と密着した施設外での活動などがあり、自分の働いている世界にも広がりが感じられます。障害者も高齢者も若者もみんなでこの蔵王で豊かに暮らそうという考えが徐々に浸透していて、これからが楽しみです。

リラの郷は、スタッフの年齢層も幅広く、経験豊富な先輩方が多いので、貴重なアドバイスをもらえますし、とても心強いです。職場でもそうなのですが、何かミスをしても、その次のことを考えられる環境と頼りになる先輩方の支えがあるので、安心して働くことができています。正直凹むこともありますが、利用者さまから「がんばって」とか「ありがとう」と声をかけていただくこともり、職場だけではなく、施設全体で支えあっている感じがします。

地域に根ざした活動という意味では、今はまだ、先輩方にお任せしてしまっている部分が多いのですが、私たちも私たちなりの若者の視点から、何か新しいことができないかを考えていきたいです。ここには蔵王福祉の森構想という、新しいチャレンジができる環境があるからです。今、就職先や転職をお考えの方がいましたら、ぜひ一度遊びに来てみてください。若い方も大歓迎です!

せせらぎのさと蔵王 子供も大人も同じ環境「共生型」という考え方。

ご入居者様と楽しく触れ合う鈴木ファミリー。

私は、せせらぎのさと蔵王で働く、鈴木と申します。現在、子育ての真っ最中で、仕事との両立は大変なのですが、蔵王福祉の森構想のテーマである「高齢者も若者も障害のある者もない者も、蔵王町の農業を守りながら、誰しもが最期まで安心して暮らせるまちづくりを目指す。」という共生型の取組のおかげで、施設内で子供の面倒をみながら働くことができています。上長である理事長、施設長、そして職場の仲間の理解もあり、私が忙しく手をかけられない時には他のスタッフがおもりをしてくれたり、時には入居者様と一緒に遊んだりと、子供なりに施設内を楽しんでいるようです。勤務時間も子育てとなるべく両立できるように配慮していただいていて、とても働きやすい環境です。私と同じように、子育てをしながら働いているお母さん、うちの職場は子育てに対しても、とても理解がある職場ですよ。無理とは思わず、一度相談してみてください。両立する方法はまだまだたくさんあると思います。