私たちが住む国が世界に類を見ないスピードで高齢社会を突き進んでいることは、今や常識のこととなっています。この傾向は昭和30年代後半から兆してはいたものの、一方で少子化が同時進行し始めたことも重なって、瞬く間に高齢化率が進んでおります。この地区も同様の流れにあることは言うまでもなく、特別養護老人ホームもクリニックも無い無医村地区の為、より厳しいな状況にあるといえます。
この街づくり構想を「蔵王福祉の森構想」と命名したいと考えております。そして、この「蔵王福祉の森構想」を土台として、時を置かず続いて蔵王町全体の「蔵王福祉のまち構想」に発展させたいと考えております。どうか私達の趣旨にご賛同頂き、皆様のご支援頂きたくお願い申し上げます。
昭和46年(株)日本コンサルタントグループ・(株)ニッコン(Nコーポレーションの前身)の創始者である清水忠夫氏によって開発された蔵王山水苑ですが、平成8年高齢化社会が進行する中、行政単体での福祉サービスには限界があると考える蔵王町から、清水忠夫氏に対して官民一体の福祉サービスを目指すために介護老人保健施設建設を要請されたことが大きな転機となり、高齢化に対応したまちづくりを目指すため、医療法人社団山水会(現リラの会)を設立することでこの構想はスタートしました。平成22年清水忠夫氏逝去。その後、清水忠夫氏が目指した少子高齢化に対応したまちづくりの構想を引き継いだ現蔵王福祉の森構想実行委員長の(株)Nコーポレーションの現代表取締役、清水信行が実行委員会を発足させ福祉タウン構想を目指すこととなりました。平成24年まちづくり構想の名称を「山水会・地域福祉エコビレッジ構想」として活動を具体化すると、平成25年6月には構想の趣旨に賛同した社会福祉法人はらから福祉会 武田元 理事長が構想の応援団である「ボランティア組織はなみずきの会」を発足。同月、構想に賛同する法人の代表者や有識者等によって構想検討委員会が発足し、構想名を「蔵王福祉の森構想」と改称し現在に至っております。